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乳児院運営指針を全項目簡単に解説。児童のウェルビーイングを守る

【当ブログの説明】
2016年に保育士試験に独学1発合格した31歳現役保育士による試験対策サイトです。
参考書はユーキャンの速習レッスンを使用しましたが、全額楽天ポイントで購入したので、試験勉強にお金は一切かかりませんでした。
しかしながら、テキストに厚生労働省のデータや法律をたくさん書き込みながらの勉強だったので、このブログではテキストに載っていないこともお伝えすることで、
みなさんの合格をちょっとでもお手伝いできれば、と思います。
当ブログのモットーは、どのページから読んでも、苦手なところでも、基礎からわかることです。事前の知識は必要ありません。科目を上のカテゴリ帯から選んで読んでください

保育士試験でもよく出る乳児院運営指針はとっても長い指針なので、今回の記事で全項目を簡単にとってもわかりやすく説明していこうと思います。乳児院運営指針は、乳児院の目的はもちろん、職員の資質向上や、家庭への支援方法についてなども書かれています。


乳児院運営指針を簡単に解説

乳児院運営指針の前文は厚生労働省のホームページから閲覧可能になっています。この内閣府のページから乳児院運営指針のところをクリックするとPDFでダウンロード可能です。

www.kantei.go.jp

むちゃくちゃ長いモノクロの文章でしたが、私はこの記事を作りながらでも6時間くらいで読めたので、読むだけだったら案外すぐに読めると思います。

この乳児院運営指針は意外と重要で、保育士試験では、最近の平成31年度児童家庭福祉でも出題されたので、今回の記事でわかりやすく説明します。

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乳児院運営指針の全体像。児童のウェルビーイングが守られるために。

乳児院運営指針に書いてある内容の全体像についてです。まずはざっと指針の目次項目を並べて、そのあとでそれぞれ解説します。

【第一部】
乳児院運営指針の目的→児童のウェルビーイングを守る

・社会的養護の内容 → 児童の最善の利益確保、家族とも連携等

乳児院の役割 → 入院の必要がある乳幼児を入院させる

・対象児童

・養育の在り方と基本→ 家庭回復機能も持ち、養育は小さい単位で。等

乳児院の将来像

【第二部】P9~
・養育、支援
・家族への支援
・自立支援計画、記録
・権利擁護
・事故防止と安全対策
・関係機関連携、地域支援
・職員の資質向上
・施設運営

項目が多いですね。それでは一つずつ解説していきます。

保育士試験に一番出題されやすいのは、4ページからの乳児院の役割のところなので、忙しい人はそこの指針本文をざっと読むと安心だと思います。

乳児院運営指針の目的は児童のウェルビーイングを守ること

乳児院運営指針の最初のページに書いてあることは、乳児院運営指針の目的です。

乳児院運営指針は、児童のwell-being補償するために作られています。ウェルビーイングとは、よりよく生きる。という意味があります。

かつ、こどもたちのウェルビーイングを守りながら、乳児院を社会に開かれた施設であるようにと書いてあります。これは、社会や地域の相互の協力、理解が必要だからですね。

社会的養護の内容。児童は権利主体であり、最善の利益が守られる

乳児院は社会的養護のための施設なので、(社会的養護とは産みの親に代わって児童を守り育てること)、乳児院運営指針には、社会的養護としての内容も書かれています。

産みの親に育ててもらうことが難しいときは、国民、社会全体でその児童を育てます。それは、子どもの権利が、権利の主体として認めれたうえで。です。

1ページ目の下あたりから。
社会的養護の基本理念は、子どもの最善の利益を守ること。を基本理念と書いています。

児童福祉法37条を根拠とした乳児院の役割。地域住民の相談にも乗る。

・・・なんだか今回の記事もとっても長くなりそうな気がしてきました。反省っ

さて、4ページの下から、乳児院の役割の項目がスタートします。ここは保育士試験のテキストでもよく見る内容になっていますよ。なので、重要な部分になっています。

乳児院児童福祉法37条に基づいて乳児(幼児)を養育して、退院した児童にもアフターケアをする。

・地域住民の子育て相談にも乗る。←これが忘れがち。義務ではない。

・親子関係の再構築を状況を見ながら調整する。


これは重要箇所です。↓

乳児院における養育は、乳幼児の心身及び社会性の健全な発達を促進し、その人格の形成に資することとなるものでなければならない。

また、乳幼児期は緊急的な対応を求められる場面も多いことから、適切な養育環境が速やかに手厚く保障されるよう努めなければならない。

・養育の内容は、乳幼児の年齢及び発達の段階に応じて必要な授乳、食事、排泄、沐浴、入浴、外気浴、睡眠、遊び及び運動のほか、健康状態の把握、健康診断及び必要に応じ行う感染症等の予防処置を含む。

保育士試験のテキストにほぼのっている部分でしたね。

対象児童 1歳以上の2歳や3歳もいる。

乳児院の対象児童について、5ページからかいてあります。

・入所理由は複雑化、かつ、母親の精神疾患や虐待の場合が増加している ←こんなことも書いてありますが、指針は平成24年にできているのでお察しです。最新情報は、入所児童調査結果を見ましょう。

・子どもの年齢 1歳未満が原則だけど2,3歳もいる。

養育の在り方 安心感のある応答的な関わりで信頼を作ろう

6ページからは、養育の在り方と基本が書いてあります。

・乳幼児期は、人生の出発点であり、人生の土台となる極めて大切な時期である。
また、この時期は発達のテンポが速く、環境の影響も受けやすい。従って、乳
幼児の保護や養育は、緊急かつ安定性のある専門的な養育が必要である。

抜粋しましたが、乳幼児期は人生の土台です。かつ、乳幼児の養育には、専門的な養育が必要になっています。

このためには、安全で安心感のある環境で、応答的で継続的な関わりを通して、信頼を獲得してもらう必要があります。

乳児院が殺伐としていたら、せっかく児童を養護する施設なのに意味がなくなりますからねえ。なので、指針ではこのように示しているのです。
(実際の乳児院はかなり大変な状態ですが。)

もうひとつ、抜粋します。

・子どもの養育を担う専門性は、養育の場で生きた過程を通して培われ続けなけ
ればならない。経験によって得られた知識と技能は、現実の養育の場面と過程
のなかで絶えず見直しを迫られることになるからである。養育には、子どもの
生活をトータルにとらえ、日常生活に根ざした養育のいとなみの質を追求する
姿勢が求められる。

乳児院の職員の専門性は、経験による知識と技能が大切です。日常のなかで子ども達のより良い生活を作るための専門性をやしなうんですね。

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乳児院の将来像 これからは社会的養育ビジョンが方針か。

平成24年の指針なので、いまでは変わっているところも多いです。とくに、平成30年の社会的養育ビジョンで施設での養育から里親等への家庭養育への変化が強く求められようとしています。

www.utautaeveryday1.com

養育単位の小規模化(つまり、小舎やグループケアのような)が求められる記載が指針にありますが、これからは里親や養子縁組等が主流になる可能性があります。

なので、この項目は説明を省略します。

第2部 養育、支援

10ページからは、各論として第2部が始まります。で最初は養育、支援についての項目ですね。

第1部よりも具体的な記述で進んでいくので、読みやすさはアップしてます。やっと・・・

・養育支援は、子どもの心によりそいながら進めよう。
・食事は個の成長に合わせて離乳を開始して、様々な食材が食べられるようにしよう

・発達段階に応じて、乳幼児が楽しく遊べるように工夫しよう
・病、虚弱児などの健康管理に注意しよう。

・退所の地域と連携をとって、退所後の生活が安定するように努めよう。そのために退所後の支援もしよう


家庭への支援 一時帰宅もできるようにしよう

14ページからは家庭への支援が書いてあります。

児童相談所と連携して、家族からの相談をきく体制を作ろう

・一時帰宅は児童相談所との協議がいるけど、子どもと家庭のために行おう

・親子関係の再構築のために家庭を支援しよう

自立支援計画は施設長が作成する。記録

15ページからは、自立支援計画と記録についてが書いてあります。乳児院の自立支援計画は、乳児院の施設長がつくります。


・保護者の意向と子どもの最善の利益を考慮しよう
・子どもの養育状況を適切に記録しよう
・職員の情報共有のために適時ネットワークも利用しよう


権利擁護の項目には職員からの虐待禁止も

権利擁護の内容は16ページから記載されています。

乳児院における権利擁護の意味と目的ですが、乳幼児の最善の利益をまもるために、職員の意識や、職員間の連携、研修への参加等を通じて、自己を高めて、養育や支援に当たる。ということです。

児童のプライパシー保護のためのマニュアル等の作成も、この項目に書かれています。

また、入所時に説明することや、保護者の意向を聞くことについても書かれています。

被措置児童等虐待対応として、乳児院の乳幼児に対して、いかなるときにも、虐待、体罰を禁止することについても書かれていて、

就業規則に明記するなど、職員による体罰の防止を行うことについても書かれています。

事故防止と安全対策

18ページからは、事故防止と安全対策の項目です。

・事故防止、感染症防止マニュアル作成等で安全対策を行うこと

・外部からの不審人物に注意し、地域機関との安全性の連携も持つこと。

関係機関連携、地域支援

19ページからは、関係機関連携と地域支援についてが書かれています。

児童相談所等の関係機関との連絡方法を持つ
・児童が地域とかかわったり、地域のイベントに参加する等の機会をもつ

・施設へのボランティアの受け入れ態勢等を整える
・地域のニーズに応じて、子育ての相談にのるなど、地域の社会資源としての役割も果たす

職員の資質向上

20ページからは、職員の資質向上についてが書かれています。結構大切な項目なので長いんだろうなあ。と思ったのに、1ページ弱でした☆

・目指す養育のために、職員に対して求めている意識などを書いて伝えられるようにする

・研修結果等は公表して、次の研修につなげる

・スーパービジョン体制を作って、施設全体で、職員一人一人の援助技術が向上するように努める。

スーパービジョン → 新人職員が先輩に相談したり、職業技術向上のための支援をうけること

施設運営に施設長の責任が書かれている。

20ページからは施設運営についてが書かれています。
運営理念の周知徹底や、
中・長期的なビジョンを作成すること。(事業計画を保護者に配ったり。)

この項目で一番大切なのは、施設長の責任も書かれていることですね。

①施設長は、自らの役割と責任を職員に対して明らかにし、専門性に裏打ちされた信念と組織内での信頼のもとにリーダーシップを発揮する。

施設長には、専門性をもった指導力が求められています。

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