保育士試験対策の漫画ブログ。今回の内容は、1951年昭和26年の児童憲章について解説します。
保育原理と教育原理で出やすいので、注意しながら勉強してみてください。
児童憲章とは?子どもの権利を守り、尊重しようとするもの。
児童憲章は、1951年、昭和26年に日本で宣言されたものです。
子どもを人として尊重して、大切に扱う。
こどもを大切にしよう。という考えですね。
児童憲章の内容とこどもの日
児童憲章の内容は、3本の柱を中心に成り立っています。
・児童は人として尊ばれる。
・児童は社会の一員として重んぜられる。
・児童は良い環境のなかで育てられる
こどもたちの幸福と幸せのために作られた宣言になっています。
かつ、これのおおもととなっているのは、日本国憲法。
日本国憲法の精神の下に、児童憲章が作られたんですね。
実際に、児童憲章のなかには、児童の生活の保障についても触れられています。
この児童憲章ができたのは、1951年の5月5日。
5月5日といえば、こどもの日ですよね。★
このこどもの日は、鎌倉時代ごろから、端午の節句として、
男の子の健康とみらいを願う、厄除けの意味をこめて、こいのぼりをあげる日なんです。
昔は、こどもが病気で亡くなってしまうこともおおかったので、こどもたちの健やかな願いへの希望が、こいのぼりには込められているんですね。
というわけで、昔から続く、こいのぼりをあげるときに、児童憲章は宣言されました。
さて、ここで余談。
屋根よ~り~高い こいの~ぼおり~
こいのぼりの曲は、1931年に近藤宮子の作詞で誕生しました。☆
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児童憲章は日本オリジナルの宣言である。
世界大戦以降、世界ではさまざまな子どものための活動が起きたので、
この【憲章】という名前も、なんとなく、世界のものかなあと思ってしまいますが、
児童憲章は、日本オリジナルの宣言になります。国連とかは関係していません。
ちなみに世界で有名な児童に関する宣言などは
・1924年の児童の権利に関するジュネーブ宣言(国際連盟)
www.utautaeveryday1.com
・1948年の 世界人権宣言 (国際連合)
これは、子どもの生活保障などについても触れているんです。
・1959年の児童権利宣言 (国連総会)
(児童の権利に関する宣言)
・1989年の児童の権利に関する条約(国連総会)
子どもの権利条約であり、日本は平成6年に批准
が有名です。
一番有名なのは、1989年の児童の権利に関する条約ですね。
子どもは大人と対等である。という意味ではない。
児童憲章は、子どもの幸せを願うための宣言であり、
それまでは戦争が多かった日本の、平和への尊重のうちの一歩ともとれる宣言です。
が、子どもと大人が対等である。
とまでは言っていないので、注意しましょう。
どういうことかというと、
児童憲章は、あくまでも、児童の保護や、児童を大人が育てて、幸せに居させてあげること、という内容なんです。
なので、子どもの幸せや、健やかで安全な生活に目を向けた宣言ではありますが、
まだまだ、子どもの権利が大人と同等。
とまでには至っていないのですね。
それであっても、
児童憲章の一文に、
・家庭で育てられない子どもは、それに代わるところで育てられる
内容を含むなど、
近代的な、児童の福祉、権利を尊重する内容であった。といえる宣言なのです。
児童憲章は、
保育原理や、教育原理で出題されやすい傾向があるので、しっかり勉強してみてください。
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児童憲章のポイントまとめ。
児童憲章のポイントは
・児童の福祉や権利を尊重する宣言であること
・法律でなく、法的拘束力を持っていないこと
・日本独自の宣言であること
です。